畳製作には国家試験があるのはご存知でしょうか?
技能検定制度の一つで「畳製作技能士」と言います。
試験は都道府県知事の管轄で実施されます。
この試験に合格すると畳製作技能士として認められます。
畳製作技能士には1級と2級があり、そのレベルが分けられています。
確かに畳は職人技が必要な事は何となく分かりますが、国家試験があるとは恥ずかしながら、知りませんでした。
畳製作技能士とは
2級
受験資格:畳の仕事に3年以上従事している事
試験時間:2時間30分
試験内容:手縫いにより縁付き素がまち畳を1枚作成、試験台へ敷き込みをする
1級
受験資格:2級の資格を取得後4年間の実務経験がある事
試験時間:5時間30分
試験内容:手縫いにより縁付き板入れ畳を1枚作成、試験台へ敷き込みをしたのち、床の間畳を製作し、取り付ける
1級の試験を受けるにはなんと、最低7年以上畳の製作に従事している必要があるとても貴重な資格です。
職人さんの試験なので、実技が大切になりますが、100%手縫いの技術を試される事になります。
最近では機械に任せているような工程も手縫いで試験されるそうです。
職人さん曰く、手縫いで出来ないと、最新の機会を使っても、良い畳は作れないと言います。
それは仕上がりのイメージがわかないからだそうです。
畳1枚分の箱があり、そこに製作した畳をはめ込みます。
時間をオーバーすると減点となり、試験には合格できません。
かなり繊細な試験だそうです。
普段からミシンを使って製作している職人さんにはかなり難しい試験だと言います。
まとめ
洋風の家が増え、最近、畳の需要はとても下がっています。
でも古来からの日本の文化として、畳はとても貴重な物です。
これからも「その伝統と技術を継承してほしい」と願うのは私だけではないでしょう。
もちろん、良質な畳を製作する為には技術が伴う必要があります。
ですが、それと同時にこのように試験を行う事で未来への継承と言う役割もあるのだと思います。
ぜひ、これからもその技術を絶えることなく継承してほしいと思います。
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