錆びや穴など比較的トラブルが多いイメージがあるトタン屋根ですが、修理の費用やメリットやデメリットなど気になるあれこれをご紹介します。
トタン屋根が劣化すると?
トタン屋根が劣化すると様々なトラブルが発生します。
どんなトラブルが起こる可能性があるのか?
まずは、その種類についてご紹介します。
・穴あき
・剥がれ
・棟板金の消失
・腐食
・錆
・塗装の剥がれ
・歪み、浮き
・雨漏り
以上がトタン屋根の代表的なトラブルです。
もちろん、トラブルの種類によって、適した修理方法を選ぶ必要があります。
そして、それにかかる費用も変わります。
トタン屋根の修理方法
トタン屋根のトラブルには大きく4つの修理方法があります。
トタン屋根修理の内容と相場は?
それでは次にそれぞれの修理方法の内容と費用の相場についてご紹介します。
トタン屋根の塗装
トタン屋根は時間が経つと必ず、錆や色あせが出てきます。
穴が開いていなければ、塗料を塗り直す補修が可能です。
塗料を綺麗に塗る事で見た目もガラッと変わり、耐用年数を伸ばす事が出来ます。
劣化が酷くなる前にしておきたい工事です。
塗装工事の工期:10日~15日
塗装工事の費用:40万~80万円程度
トタン屋根の部分修理
部分的に穴が開いていたり、剥がれたりしている状態に適した補修です。
必要最低限の費用で抑える事が出来るので、比較的安く抑える事が出来ます。
部分補修の工期:1~4日
部分補修の費用:5万~50万円程度
トタン屋根のカバー工法
現在のトタン屋根の上に新しい屋根を覆う補修です。
トラブルの根本的な原因を改善する方法ではないので、劣化が進んでいる場合にはこの方法は使えません。
あくまでも、応急処置的な工事と言えます。
ただし「工期が短い」「費用が安い」などのメリットがあります。
カバー工法の工期:5~10日
カバー工法の費用:80万~120万程度
トタン屋根の葺き替え
現在のトタン屋根を全て撤去し新しい屋根に作り返る工事です。
劣化によるトラブルを含め、全てのトラブルに対応している一番効果的な方法です。
「穴が空いている」「雨漏りがしている」「耐用年数が近い」などの場合は特におすすめです。
葺き替えの工期:7日~15日
葺き替えの費用:140万~200万円程度
トタン屋根は修理する?それとも葺き替える?
トタン屋根の状況によって修理の方法は変わりますが、一番大きな違いは今の屋根を修理して使うか?
それともこの機会に屋根全体を新しくするか?
この二つの方法の選択を検討する必要があります。
その一つの目安となるのが「16年」と言う年数です。
一般的なトタン屋根の耐用年数は20年と言われています。
ところが、実際に耐用年数の20年経ってしまうと、選択の余地が少なくなり、ほとんどの場合、葺き替えを選ぶ必要があります。
それに対し、まだ20年経っていない16年の場合、多くの場合、どちらかを選択する事が出来ます。
新築から5年~16年未満の場合、可能であれば、「塗装」または「部分補修」がおすすめです。
逆に16年を過ぎているのであれば、葺き替え、またはカバー工法を選んで、屋根全体の補修をした方が結局はお得の場合が多いです。
いずれにしても、各家庭によって屋根の状態が違うので「16年」は一つの目安に過ぎませんが、どんな屋根にも必ず耐用年数がありますので、その後の事を踏まえて「いつ屋根を新しくするか?」を考える必要があります。
トタン屋根の補修費用の開きは大きい?
実はトタン屋根の補修工事の費用は「幅が広い」と言われています。
これは大きく二つの理由による物です。
劣化の状態に大きな差があるから
トタン屋根は気候や年月などから受ける影響が大きく、その家によって状況が大きく変わります。
その為に「隣は20万だったのに、自分は50万だった」と言うような事はよくある事なのです。
使う材質の価格差が大きいから
トタン屋根を葺き替える時はほとんどの場合、同じようなトタンを使うか?
またはガルバリウム鋼板と呼ばれる耐久性が高く、軽い金属の屋根を使うか?のどちらかです。
ところが、この二つは価格差が大きく、どちらを選ぶかによって、全体の費用が大きく変わります。
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