「やっぱり畳の部屋は落ち着くなぁ・・」
「畳の香りは良いなぁ」
こんな風に感じる方は多いのではないでしょうか。
私自身もそうです。
あの香りと肌触りが何とも大好きです。
そんな魅力あふれる畳ですが、基本的に畳は消耗品です。
ですから、ある程度の期間、使用すると、メンテナンスが必要です。
とは言う物の、それほど、頻繁に行う物ではありません。
その為に、いざ張り替えようと思ったら思わぬトラブルに見舞われる事があります。
そこで、畳の張替え時に起こる可能性があるトラブルについてQ&Aでご紹介したいと思います。
畳の張替え時のトラブルQ&A
DIY編
畳のサイズが合わない
ユニット畳など、自分で畳を購入した場合に起こりがちなトラブルです。
どんなに正確に見える場合でも、部屋には必ず、「歪み」や「くせ」があります。
その為に、同じ寸法のはずでも、きちんとハマらない事が多々あります。
部屋の採寸や購入する畳のサイズはかなり慎重に測らないといけません。
畳が上手くハマらない
DIYで畳を動かした時に起こりがちなトラブルです。
先ほどもお話ししたように部屋には必ずゆがみがあります。
その為に、最初の状態と同じ状態に戻さなければ、上手くハマらなくなります。
例えば、1枚をめくり、元を戻す時に反対にしてしまうだけで、もう入らない可能性が十分あります。
元の状態と同じになるように、配置はもちろん、全ての角まで、把握しておく必要があります。
床下の状態編
畳を上げたらシロアリが出てきた
「畳を張り替えようと持ちあげたら、白アリが見つかった」
こんな事が稀にあります。
この場合は早急にまずはシロアリ退治が必要です。
シロアリの繁殖は一大事です。
そのままでは畳の交換どころではなく、家全体のトラブルになります。
万が一、シロアリが見つかったら、畳は全て新調するようにしましょう。
と言うのは畳床にもシロアリが潜んでいる可能性が高いからです。
まずは畳屋さんに畳を引き上げてもらい、シロアリ駆除を先に終わらせます。
その後、新調した畳を入れるようにしましょう。
畳を上げたらカビだらけだった
原因は床下に湿気が停滞している事です。
床下を常に乾燥状態を保つようにする事でカビは発生しなくなります。
その為には床下換気口が必要です。
床下換気扇などを取り付け、通気を遮断してしている場合はコンクリートに穴をあける必要があります。
いずれにしても、専門家に相談しなければ解消しない案件です。
業者依頼編
張り替えてもらったら表面がささくれている
新品のはずの畳表の表面がささくれている場合があります。
これは所々でイ草が切れている事が原因かもしれません。
一般的にはイ草農家さんがイ草の栽培から畳表の製織までを行います。
この製織の工程でイ草が切れてしまう事があるからです。
本来であれば、この切れた箇所を綺麗に補修し、製品化されます。
ところが、この補修の技術が低いと、このようなトラブルが発生します。
畳の表面に針の穴が開いている
これは畳の作業工程で必ずついてしまうものです。
畳は針と糸を使い、作っていきますが、仮押さえなどで待ち針を使う必要があります。
その為に穴が開いてしまうのです。
ただ、イ草は適度に湿気を含むと膨らみます。
また、踏まれたりする事で、自然とこの穴は見えなくなります。
隅の方が少し沈むようになった
昔ながらの畳床を使っている場合は調湿性や弾力性が優れている代わりに畳の高さを均一に揃える事がとても難しいのです。
また畳表を張る工程で畳を反らせたりします。
その為に、以前とは畳の状態が変わる事があり、床となじまない事があります。
通常は畳が納品された時に、高さの調整もしますが、しばらく経って畳が馴染み始めると、高さにムラが出て来る事があります。
その場合は業者さんに再調整を依頼すると良いでしょう。
当初の予算より高くなった
「品質の低い見本から高い畳にシフトする」
「配達代や引き取り代は含んでいない」
「畳を引き上げてから、畳表は出来ないからと言って新調させる」
「見積もりだけの予定が、無理に畳を持って帰る」
このような悪徳業者がいます。
その多くは激安のチラシ等を見て、依頼したケースです。
悪徳業者と関わると結局は相場よりも高い粗悪品を掴まされる事になります。
くれぐれも業者選びには注意しましょう。
まとめ
畳は専門知識と技術を要します。
「餅は餅屋」ではありませんが、不要なトラブルを避けるには信頼できる業者さんに依頼するのが一番です。
良心的な業者さんであれば、本来は避ける事が出来るトラブル、または、早急に対処できる物です。
また、その後のアフターフォローも安心できます。
畳は耐久性に優れています。
末永く気持ちよく過ごす為にも業者選びにはくれぐれも注意しましょう。
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